くまログ

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乃木坂46「シンクロニシティ」共鳴する愛とは…?

 

シンクロニシティ(英語:synchronicity)とは、ユングが提唱した概念で「意味のある偶然の一致」を指し、日本語では「共時性」「同時性」「同時発生」と訳される。

https://greedtalwind.hatenablog.com/entry/%E2%96%A0

 

こんにちは。

欅坂のアニバーサリーライブでまさかの披露をされた

乃木坂46シンクロニシティについて取り上げさせていただきたいと思います。

 

https://www.youtube.com/watch?v=f0wbnQw89J0

 

シンクロニシティとは?

まずはじめに…「シンクロニシティ」という聞き慣れない単語…

コレは一体何なのでしょう?

 とりあえず、Wikipediaを調べてみましょう。

 

シンクロニシティ(英語:synchronicity)とは、ユングが提唱した概念で「意味のある偶然の一致」を指し、日本語では「共時性」「同時性」「同時発生」と訳される。

 

心理学者のユング氏が提唱した概念で

虫の知らせのような、意味のある偶然の一致のことを指す。

と言ったように書いてあります。

 

じゃあ乃木坂46シンクロニシティも、虫の知らせを伝えるような歌なのでしょうか…?

この気持ちがわかるはずだシンクロニシティ

そこで気になるのが最初のサビの始まるときのフレーズ

この気持がわかるはずだシンクロニシティ

遠くの幸せ願うシンクロニシティ

上記の2つです。

 

先程のWikipediaに書いてあった虫の知らせ…

とはちょっと違ったニュアンスを感じますね。

 

歌詞を最初から読んでみると…

この曲の主人公は何か悲しいことがあったようです。

そして、悲しいことがあると僕(彼)は一人で夜の街に繰り出すようです。

 

そして雑踏の中、横断歩道でたまたま隣り合わせた人に

「事情は知らなくてもいい、少しだけこの痛みを感じてくれ」

と言い出します。

 

しかし…彼はその悲しみを言葉にして他人に突然声をかけるわけじゃないようです。

 

勝手に共鳴する悲しみ

そして一番のサビに入るわけですが…

きっと誰だって誰だってあるだろう

ふいに気づいたら泣いてること

理由なんて何も思い当たらず

涙が溢れる

 

と、突然自分事の悲しみの話から外れ

誰にでも理由もなく泣くことがあるだろう?

と問いかけます。

 

それはそばにいるそばにいる誰かのせい

言葉をかわしていなくても

心が勝手に共鳴するんだ

愛を分け合って

 

 

そして、その理由はそばにいる誰かのせい。

 

言葉をかわしていなくても

心が、勝手に、共鳴するといいます。

 

 

これだけ見ると…

そんな何も言わなくても伝わることなんてある?とちょっと疑問を抱きます。

 

シンクロニシティの起きる理由

そもそも…

ユング先生のいう意味のある偶然の一致。虫の知らせのようなもの。

であるとしたシンクロニシティとはどういう原理なのでしょう?

 

そこに触れると、心の基本の知識が必要になります。

 

まず大前提として、心には顕在意識と深層意識という世界があります。

 そして更に深層意識にも2種類あると

ユングは提唱したのです。

 

その深層意識の更に深い層では

人類が共通で持つ共通の意識、コモンセンスのようなものがある。

と説いたそうです。

 

これを平たく言うと

人間同士は心の奥底、深層意識の一番深い世界で万人と繋がっている。

ある種のネットワークのようなものが形成されている。とも言えるのでしょう。

 

これが歌詞で言う心が勝手に共鳴する。

 

という現象につながるのでしょう。

 

この理屈をベースに考えると…

続きの歌詞の意味もわかってきます。

 

遠くの幸せ願うシンクロニシティ

2番では共鳴する心ではなく

遠くの幸せ願うことがシンクロニシティだと歌います。

 

さらにその先には

ずっとお互いにお互いに思いやれば

いつしか心は一つになる

 

とまで歌います。

 彼は

横断歩道で隣り合わせた他人同士でもそれは起きる。と考えているんですね。 

さらに、悲しいことがあっても一緒に誰かに泣いてもらうことで乗り越えられる。

と考えていることがわかります。

76億分の1

Cパートに入ると

抱え込んだ憂鬱とか胸の痛みも

76億分の1になった気がする

 

76億という数字…

お察しの方も居ると思いますが世界の全人口の総数ですね。

 

他人同士とも思いやればいつしか心は一つになる

そのことで自分の悲しみは76億分の1にまで減った。ような気がする。

とまで言うわけです…。

結局…何が言いたい歌なの?

他人の痛みを感じること

遠くの幸せを願う、祈ること

それはすなわち「愛」で時間や空間を超えて届くもの、共鳴するもの。

 

 

今までの歌詞をまとめるとそんな意味合いになるのでしょう。

なんとも哲学的ですが…

最後には

 

泣いてる人のために僕もどこかで

何も気づかずそっと涙が流したい

 

といいます。

 乃木坂としてはこういうメッセージを常に発信していきたい。

と言った一つの「愛」について歌った歌なのでしょう。

 

 欅坂46がコレを歌う意味

欅坂46がライブでこの曲を披露したことには大きな意味があると思っています。

 

欅坂の歌では

愛なんて縁を切るはみ出してしまおう 

 と歌う歌もありますが…

同時に

世界には愛しかない

愛を拒否しないで

個々にあるのは愛の避雷針

と愛について歌った歌も案外多いのです。

 

上記に取り上げた

世界には愛しかないと二人セゾンは欅坂の世界観からするとややそぐわない印象を受ける歌なのですが…

 

黒い羊という最新シングルのMVでは

様々な理由で傷ついたメンバーを平手友梨奈さんが抱きしめに行く。

という映像になっています。

 

シンクロニシティが愛について歌った歌として。

悲しみを分け合うことを、抱きしめるという行動で映像化するということは。

欅坂の中で言うシンクロニシティと黒い羊は対になったポジションの歌になるのかも。

そんな解釈も可能なのだろうと思います。

 

 

稚拙な文になりましたが・・・

お読みいただきありがとうございます。